第1話 女王、卑弥呼!
昔々のその昔、日本は猫同士のあらそいが繰り返されていた。そこへこつ然と現れた卑弥呼(ひみこ)。卑弥呼は猫じゃらしを使って猫たちをたばね女王となる。卑弥呼は邪馬台国を作り、巨大な猫タワーの中で爪をといで占いを行った。となりの国の魏(ぎ)に使いを送ることになったのだが、使者たちは魏に向かう船の中で、用意していたお土産のキャットフードを全部食べてしまう。ピンチになった使者たちが取った行動とは??
第2話 その猫、織田信長!
戦国乱世の時代に、天下統一に最も近いと言われた猫、それが織田信長(おだのぶなが)。信長はいつも藤吉郎(とうきちろう)という大きな猿を連れていて、その猿の活躍によって数々の戦で勝利をおさめる。ある戦の時、猿はいい作戦を思いついて伝えるのだが、猿語なので猫の信長達には何を言っているのかさっぱり分からない。それでも可愛いので、信長にとっては問題ないのである。そんな信長に、運命の影が忍びよってきていた。
第3話 幕末に龍馬あり!~青春編~
武士の時代が終わりをむかえた幕末。数々の偉業をなし歴史の影からこの国をささえたのが坂本龍馬(さかもとりょうま)だ。当時、日本に黒船が突然現れた。黒船でやってきたのは、日本の猫たちより大きなアメリカンショートヘアーのペリー。その大きさに驚いた日本は、不利な条約を結ばされ猫カフェを作られてしまう。そこにいた勝海舟(かつかいしゅう)という役人と出会った龍馬は、勝から世界の広さを教えてもらうことになる。
第4話 スーパーキャット、聖徳太子!
聖徳太子(しょうとくたいし)は生まれて間もなく「ニャー」と猫語を話し、幼い頃からお経を唱えるなど、天才と呼ばれた。成長してからも同時に10匹の猫の鳴き声を聞くことができたり、評判は広がるいっぽう。その頃の役人猫たちは自由気ままだったので、聖徳太子は12個の色の付いた首輪をみんなに付けたり、ソファーでの爪とぎや車のボンネットで寝るのを禁止するなど、17個のルールを作ったりするのだった。
第5話 新選組、疾風伝!
幕末の京都、幕府を倒そうとする猫たちを取り締まるために作られた新選組(しんせんぐみ)。そこには、グーの手が口に入る局長や、脱走癖のある総長、鬼のように厳しい副長、毛玉をしょっちゅう吐く美形の剣士など様々なメンバーがいた。そんな新選組に、幕府を倒す会合が開かれるという情報がもたらされる。二手に分かれて向かうが、待ち受けるフカフカの布団や、猫じゃらしなど誘惑がたくさん!大丈夫なのか?新選組!
第6話 家康は天下の苦労人!~関ヶ原編~
天下統一をかけた戦い、関ヶ原。全国の大名は徳川家康(とくがわいえやす)ひきいる東軍と石田三成(いしだみつなり)ひきいる西軍に分かれていた。だが息子の秀忠(ひでただ)軍は敵のふわふわのついたヤリに夢中になり来ない。さらにネズミの着ぐるみを着た西軍の軍師にガマンできなくなった部下たちがワナにかかってしまう。決戦の朝、今度こそとはりきる家康だったが、部下たちはすやすや寝ていて起きない。どうなる家康!
第7話 戦上手、真田幸村!~迷走!?編~
様々な猫たちが天下統一を目指して戦っていた戦国時代、真田幸村(さなだゆきむら)は戦(いくさ)上手と呼ばれていた。幸村親子は仕えていたお城が燃えてしまい行く先に困ることに。忍者のサスケとともに色々な国に行くのだが、行くところ行くところお城が燃えてしまう。疲れ果てた幸村親子は思わずネズミとチョウチョをそれぞれ追いかけてしまい、敵味方に別れることになってしまう。時は関ヶ原の戦い間近。どうする幸村!?
第8話 平安絵巻、紫式部!
華麗なる文化が花開いた平安時代。紫式部(むらさきしきぶ)は、世界最古とも言われる長編小説を書いた女性だ。幼い頃から本が大好きで、夢見る乙女に成長していた式部は、ある時プロポーズを受ける。何度断っても粘られ、ついにオッケーを出したが夫はすぐに亡くなってしまった。ひとりになった式部にはまた恋文がたくさん届くが、どれを読んでもあまりに面白くなかったので、式部はついに自分で文章を書くことにしたのであった。
第9話 源頼朝、鎌倉に立つ!
平安時代末期、平清盛(たいらのきよもり)ひきいる平氏猫一族は栄華をほこっていた。対立する源氏猫である幼い源頼朝(みなもとのよりとも)はつかまってしまうが、そのかわいさから命を助けてもらうことに。「平氏にあらずんば猫にあらず」と言う傲慢な清盛に不満を持った猫たちは、平氏猫を倒すため頼朝のもとに集まってくる。超用心深い性格に育っていた頼朝は、打倒平氏に立ち上がるのか!立ち上がらないのか?!
第10話 がんばれ、藤原道長!
政治に文化に貴族たちが大活躍していた平安時代。貴族たちは厳しい身分階級に分けられ、しれつな出世争いをくり広げていた。藤原家の5男として生まれた藤原道長(ふじわらのみちなが)は、幼い頃に母猫のお乳をめぐっても競争、成長して宮仕えに出ても競争に明け暮れていた。下の方の階級にいた道長は、来る日も来る日もカリカリばかり食べる生活から、いつか美味しい魚を食べられるようになりたいと願う。がんばれ!道長!
第11話 無敵、武田信玄伝説!
戦国時代、無敵のキバ軍団を率いてまわりの国の武将たちから恐れられていた武田信玄(たけだしんげん)。猫は石垣、猫は城。たくさんの伝説を持っていた信玄だったが、中でも最も有名なのが、10年も争った川中島の戦いであった。「甲斐の虎」と呼ばれた信玄の相手は、「越後の龍」と呼ばれた上杉謙信(うえすぎけんしん)。ライバル猫同士だった2人の対決の真実が、いま明らかに!
第12話 おしゃれ独眼竜政宗!~大ピンチ編~
東北の暴れん坊と呼ばれた伊達政宗(だてまさむね)は、おしゃれが大好き。今日も悩んだ末に選んだ眼帯は、魚の形だった! ある日サルの秀吉から城に来るようにと手紙が届くが、サル語なので猫の政宗たちにはまるで読めない。いつまでたっても来ない政宗に怒り狂う秀吉。ようやく、通訳サルに手紙の内容を教えてもらう政宗だったが、なんと「早く来ないと一族を滅ぼす」と書いてある。この大ピンチ、どうする政宗!?
第13話 幕末に龍馬あり!~ねこねこの夜明け編~
幕末、動乱の時代の日本を未来へとつき動かしたのが、坂本龍馬(さかもとりょうま)である! 船の操縦を習っていた龍馬は、突然学校が解散することになり、勝海舟の紹介で西郷隆盛を訪ねる。龍馬は巨大な西郷の背中に乗るのが気持ちよかったので、仲良くなった桂小五郎も誘って、一緒に丸くなるのだった。そんな薩長同盟を面白く思わない幕府に追われることになった龍馬だったが、そこで運命的な出会いを果たすことに!
第14話 ドキドキ、縄文人!
1万3千年ほど前の日本に、たくさんの知恵を使ってたくましく暮らす猫たち、縄文人(じょうもんじん)がいた。女の猫たちの仕事は土器を作ることだが、模様をつける縄で遊んでしまったり、土器を焼く火が怖かったりと大変。一方、男の猫たちの仕事は狩りだったが、イノシシにかなわなかったり飼い犬に追いかけられたりと、やっぱり大変。そこで魚を釣ることにするのだが、すぐに飽きてしまう。大丈夫か、縄文人!?
第15話 戦上手、真田幸村!~大坂の陣編~
真田幸村(さなだゆきむら)は天下統一を目指す徳川家康と豊臣家との間で勃発した大坂冬の陣に助っ人として呼ばれ、大坂城に向かう。しかし、集められた猫たちはまとまりがなく、居心地の悪い幸村は城の外側にみんなで遊べる「ねこニャーランド真田丸」を作る。徳川軍の猫たちは、楽しそうな真田丸に夢中になってしまう。怒った家康は猫たちをまどわせる真田丸を壊し、再び大坂城を攻めるのだった。家康との決戦の時が迫る!
第16話 家康は天下の苦労人!~しかめっつら編~
天下統一を果たした徳川家康(とくがわいえやす)は幼い頃から苦労の連続であった。今川家の人質だった家康は、ご褒美にお団子をもらう約束で織田家と戦わされるが、お団子はもらえないまま今川家は織田家に滅ぼされてしまう。織田家の味方になっても、ひつまぶしがもらえない。やっとお城に戻ってゆっくりお団子を食べようとすると、あの武田のキバ軍団が攻めて来た!家康、今度こそお団子を食べられるのか?!
第17話 足利尊氏、ゼッコーチョー!
幕府と朝廷が対立していた鎌倉時代末期、足利尊氏(あしかがたかうじ)は北条高時に後醍醐天皇を倒すよう頼まれる。しかしどっちを倒すのかわからなくなった尊氏は、逆に北条高時を倒してしまう。後醍醐にほめられた尊氏だったが、調子に乗って「征夷大将軍」とアドバルーンを上げて勝手に名乗ると、怒った後醍醐に九州まで追いつめられることに。弟と京に攻め上ることにしたのだが、今度は敵と味方の区別がつくのか、尊氏!?
第18話 ヒーロー大塩平八郎、見参!
大阪の奉行所で働く大塩平八郎(おおしおへいはちろう)は正義感が強く、曲がったことが大嫌い。悪い連中を捕まえては没収した極上カリカリを民衆に分け与える、みんなのヒーローだった。そんなある日、大雨が続いてお米が取れなくなってしまう。カリカリの原料にお米が入っていることを知った平八郎は、食べ物がなくて困った民衆のために立ち上がることを決意する。本物のヒーローになれるか、平八郎!?
第19話 清少納言、いとをかし!
華麗なる女流文学が花開いた平安時代。毎日セレブを夢見ていた清少納言(せいしょうなごん)は、みんなの憧れだったセレブ中のセレブ、中宮定子(ていし)の元で働くことになった。そしてある日、定子からタブレットをプレゼントされた清少納言はブログ「枕猫草子」を書くことを思いつく。清少納言は定子とのセレブ生活をブログで更新し続け、「枕猫草子」は宮中で大人気に! ついにセレブの仲間入りを果たすのであった。
第20話 いぬいぬ将軍、徳川綱吉!
天下泰平の江戸を揺るがす大事態が起こる! 将軍・徳川綱吉(とくがわつなよし)が「犬を大切に」というお触れを出したのである。みんなは猫が犬を大切にするのは無理だと言うが、綱吉も後には引けず100匹の犬を飼うと言い出す始末。猫と犬の立場が逆転した江戸の街は大混乱。猫たちは屋根の上で生活するはめになってしまう。それに反対する黄門様こと徳川光圀(とくがわみつくに)も現れて大騒ぎ。どうなる!?ねこねこ達!